引越し業者に遺品整理は依頼出来るのか?
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引っ越し業者に遺品整理はできるのか?
遺品整理の作業というのを引っ越し業者に依頼できるのかな?と考えられたかたもいるかもしれません。物を梱包したり運んだりする仕事なので出来るのではないかと思ったりもします。実際のところ引っ越し業者の対応についてご紹介していきます。
引っ越し業者は運送業
まず引っ越し業者という職業について考えていきます。引っ越し業者は積み込みをした家財品を目的地まで運ぶという”運送”がメインの仕事となります。そのため家財品の梱包や整理というのは運送のための作業ということになるのです。つまり梱包や仕分け整理がメインの作業ではないということになります。
大手引っ越し会社の様子
テレビCMをやっているような大手の引っ越し会社のホームページを拝見しても引っ越しに関するサービスは非常に充実されています。しかしそれらの会社では”遺品整理”の請負というサービスはどこも見当たりません。やはりサービス内容としては別物として考えているようですね。
遺品整理ではなく不用品回収は行っている
大手引っ越し業者では遺品整理サービスは行っていないようですが、不用品回収は行っています。やはり引っ越しの時には多くの不用品が出ますからね、引っ越し日に片づけが出来れば楽にもなります。しかしもちろん費用は掛かりますし、それなりの金額は必要になります。行政の粗大ごみ収集のような費用では済みません。
運送業者でも増える遺品整理業務
大手の引っ越し会社では遺品整理サービスを行っているところはありませんでした。しかし現在では遺品整理業者はかなり急増していて、日本全国では9000社ほどがあると言われています。そして新規参入してくる業者の中には運送業者も多く入っているようです。
運送業者ではありますが、引っ越し業者ではない運送業者の新規参入のようです。これも運送業の厳しさなのか、新たな路線を見つけるための参入なのでしょう。
遺品整理の資格
遺品整理という仕事ですが、実際のところは国家資格ではありません。社団法人の遺品整理士協会による講習を受けて「遺品整理士」と名乗ることはできます。遺品整理をするための許可というのはありません。そういったこともあり近年では業者の数が急増した理由の一つでしょう。
遺品整理は相続と絡む内容
遺品整理というのは相続の絡むものです。ただの不要品の片づけと違い、故人様が遺した遺品を相続人が整理をするということです。分割協議や形見分け、もしくは遺言書がある場合にはそれに則って行わなければいけません。遺品整理に関わろうとする業者であればそのことは十分理解して作業を行う必要があるわけです。
遺品整理のアドバイス
遺品の中には仏壇やお位牌といったものもあります。そしてその仏壇やお位牌を親族が管理できない場合もあり、その時にはお焚き上げや性根抜きといったこともしなければいけません、お寺もしくはお坊さんの手配のアドバイスも必要になる場合があります。
遺品の中には売れるものもあります。そういったものを遺品処理せずに売却するための提案をするのも遺品整理業の仕事のうちです。自社で行う場合は費用を抑えるためにはどのくらいのものが買取出来るかがカギになります。自社で行わない場合には古物業者との連携が重要になりますから、横の繋がりが大切になります。
出来るだけリユース・リサイクルすることで遺品処理として残るものが少なくなります。どれだけ処理になるものを少なく出来るかがその業者の力量ともいえます。
まとめ
引っ越し業者による遺品整理サービスを調査しましたが、大手引っ越し業者では、不用品回収は行っているものの。遺品整理は行っていないようです。しかし近年は遺品整理業は急増して、その中には運送業も多く含まれているようです。
しかし遺品整理の仕事は繊細な一面もあり相続にも関わることです。その理解が必要であることと、各種の横のつながりも持ちながら、親族様にアドバイスをしながら行う仕事であると言えるわけです。
つまり現状では引っ越し業を営み遺品整理サービスを行っている二束のわらじの会社というのは実質は極めて少ないということです。