家族で行う遺品整理のより良い方法

家族行う遺品整理のやり方は特別なことではありません。一般的な整理なので、普段ご自宅で片付けをしているような感じでもあります。そして効率を考えてどのように進めていけばやり易いかをご紹介していきます。

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まず作業を始めるために準備するもの

遺品整理を始めるにしてもまずは道具などの準備をしなければいけません。どんなものを用意するかと言いますと。

  • 手袋
  • ごみ袋
  • ビニールひも
  • (場合によっては)毛布
  • (場合によっては)バール
  • (場合によっては)のこぎり・丸鋸

手袋は軍手でも良いのですが、軍手は滑りやすいのでできれば表面にゴム加工してある”グリップ”という商品が家具や大型家電を持ち運びするときには使いやすいです。

ごみ袋は百均で売っているごみ袋を使う人も多いでしょうが、結構破れやすいので、業務用のごみ袋がおすすめです。私たちはジャスパックの0.05mmの70リットルを使います。45リットルですとすぐにいっぱいになってしまうのと、90リットルですと大きすぎて中にいっぱい入れすぎると持ち上げにくいというデメリットがあるからです。

ビニールひもは本を縛ったりするときに使います。毛布は大きな家具を玄関まで移動するときに使うのですが、使い方は後にご紹介いたします。

手順

やみくもに作業を始めても疲れてしまうだけです。効率的になるべく手間のかからない作業手順で進めていきましょう。

上手くリユース・リサイクルをすることで楽に進めていきます。

  1. 形見分けや貴重品を探し出し、間違って捨てないように管理します。
  2. 食物関連の処理をする
  3. リサイクル業者に査定の依頼と引取り
  4. 衣類をひたすらごみ袋に詰めていく
  5. 売れ残った本や紙類をビニールひもで縛る
  6. 食器などの燃えないゴミ・燃えるごみ・プラスチック・ペットボトル・ガラス瓶など仕分け
  7. 最後に家具・家電を搬出
  8. 終了

大きな流れはこのようなところです

形見分けや貴重品の整理は一番最初のステップです。これを済ましてからでなければ先へは進めません。一通り大切なものを見つけ出して整理へと取り掛かります。

そしていよいよその他の整理に入っていきますが、まずはお家の中にある食品類は最初に処理をしましょう。冷蔵庫の中身も早めに処理をしないと腐敗が進みますから、悪臭の原因となります。乾物類や調味料なども同じように処理します。

まだお家の中が片付いていない状態でも構いませんから、リサイクル業者(総合的に買取してるところが一度に済んで手間がかかりません)を呼んで買取などの出張査定をしてもらいましょう。なぜなら自分で整理を進めてしまうと、業者が買取や引取り出来るものも処分してしまうことがあるからです。まずは査定をしてもらって、何が売れてどこまで引取りをしてもらえるかを教えてもらう。そうすれば残りを整理すればよいわけです。

(時計や貴金属やブランド鞄などがある場合は小さなものなので、質屋さんや専門店に持ち込みするのも良いでしょう。リサイクルショップよりも価格が高い場合が多いです。)

業者によっては即日に引取りをしてくれる場合もありますが、それが出来なければ日程を調整して、それまでに中身を出しておくようにします。同じような手順で、本などは出張の古本屋さんを呼びましょう。買取金額は期待できるものではありませんが、本は重たいので自分で処理するより楽になります。

リサイクル業者の引取りが終わった後の残りがすべて整理となります。ここからの仕分けは衣類、燃えるごみ、燃えないゴミ、ミックスペーパー、ペットボトル、ガラス系、売れなかった家具・家電などの粗大ごみ。これらを仕分けします。

そこでのポイントとしては、複数の作業同時にするのではなく、なるべく単調な作業にすると楽になります。

衣類なら衣類だけを集めるということです。燃えるごみや燃えないごみの仕分けなど複数のことを同時にすると混乱しがちで間違えやすいです。

仕分けが終わったものから曜日に合わせて順番にふつうゴミとして出していきます。まずは袋詰めをしたものを出して、最後に売れなかった家具や家電を処理していきます。袋詰めのものがいたるところにあると、大きなものを運び出すときの障害になります。

これで全ての工程が終了になります。

遺品整理にかかる期間

ご家族が遺品整理をしようと思った場合に近所に住んでいれば別ですが、移動のことも考えると数か月はかかると思ってください。まとめて作業をするにも一度に大量の物を普通ゴミとして置くにもご近所さんの手前置くことはできない…そういった事を気にされて作業が進まないと言われる方もいます。

収集の曜日は異なるので、曜日ごとに足を運ばなければいけないということも作業を送れさせます。

3LDK以上の一軒家の場合ですと、2tトラックで4台以上はありますから、これらをこまめに出していかなければいけません。整理にかかる期日は早い方で3か月、ペースによっては半年もしくは1年はかかることでしょう。

仕分けが一番大切で手間がかかる

きちんと仕分け分別をしないものは普通ごみで出す場合は収集してくれません。一軒分の仕分けは大変で手間もかかりますが一番重要です。

お家の中でボリュームがあり仕分けすべきもの

  • 本・紙類
  • 衣類
  • 食品類・キッチン周りのお皿などの食器

上に挙げた物はお家の整理をしていると一番多く出てくるものです。特に衣類と本は人にもよりますが、ボリュームとしてかなり比重高いです。

収集日

収集日はその地域で出せる曜日が決まっています。収集日を確認をして間違えないように出していきましょう。量が多い場合は近隣の方への配慮も必要ですから、声をかけておくのが良いでしょう。

大きな家具や家電の処理

30センチを超える大きな物は、粗大ゴミとして市町村の収集もあります。

粗大ゴミの収集は費用は安いので良いところです。粗大ゴミの収集では運び出しまではしてもらえませんので少し大変ですが、お家の中での移動は家具の下に毛布を敷いて引くようにしていくと楽に玄関まで運び出しできます。ただし二階建ての場合には使えない方法ですが。

二階建ての場合で一番困るのが、業者搬入で吊り上げで入れたような家具です。下すときは吊り下げでなければ出ません。業者に依頼をせずに少ない人数で出したいのであれば、それを解体するしかないです。バールという工具を使ってバラしていきます。小さくすることで階段から運びだせます。出したものは30センチ以内に小さく切りまとめておけば、普通ごみとして収集してくれます。

行政では収集しない家電品

テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコン・衣類乾燥機。(これらは家電リサイクル品と呼びます)パソコン・バイク・ピアノ、180センチを超えるような長いもの(ウッドカーペットやサーフボードなど)金庫などの重量物といったものは行政での収集はありません。

ではどのように処理をするかですが、家電リサイクル品の場合の処理の方法は3つです。

  • 家電量販店に相談
  • 不用品回収業者に依頼
  • 指定場所へ自分で持ち込みする

家電量販店は購入しての引換ではないので必ず受け入れてくれるわけではありません。それでも一度聞いてみるのも良いでしょう。

不用品回収業者に依頼をすることも出来ますが、価格がどこも同じではないので事前に確認をして依頼をしましょう。

指定場所への持ち込みというのは、それぞれの地域に家電リサイクル品を持ち込み出来るところがあります。郵便局でリサイクル料金を納めてから指定場所に持ち込みすることが出来ます。しかし冷蔵庫や洗濯機など大きなものをどのように運ぶのかが少し問題になるところです。

パソコンに関してはPCマークがどこかに記載があれば、これはメーカーに依頼をすれば無料で引き取りしてくれます。しかしその前にはデータの消去などはご自身で行いましょう。

原付バイクも収集は行っていませんが、メットインスクーターなどは不動であっても無料回収してくれる業者は多数あります。

ピアノは売却することが出来れば良いですが、売れないものは無料回収業者もあります。基本的には3本ペダル以上であれば無料回収してくれるでしょう。2本ペダルなどは費用がかかると思いますが、相場としては3.5万円~位です。

ウッドカーペットやサーフボードなどは短くカットすれば収集はしてくれます。

金庫は販売メーカーに問い合わせすると引き取り業者を紹介してくれることもあります。

行政の収集が無いものに関しては不用品回収業者を利用するのも方法の一つです。

まとめ

遺品整理のやり方とは決まったものがあるわけではありません。しかし手順のやり方が明確に分かることで効率よく仕分けも出来ます。ご家族で行う遺品整理には3か月から1年を目安に考えておいた方が良いです。

まずは売れるものをリサイクル業者に引取りをしてもらいあらかた片づける。そのあとにご家族で仕分け整理をするのが一番スムーズでしょう。

2階からの大型家具の運び出しがある場合は、現実的にはご自身だけでするには困難なこともあります。無理な場合には業者依頼を含めるのも有効です。

いずれにしてもご家族で行う遺品整理をする場合にはスケジュール確保などは計画的に進めることが大切です。

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