遺品整理士がする仕事とは
遺品整理士
まず遺品整理士とは以前は聞いたことがなかった名前だと思います。これは新しく名づけられた名前の”士業”の一つです。社団法人の「遺品整理士認定協会」というところが呼び始めて、今では認定を受けた業者がそう呼ぶことができますが、国家資格ではありません。受講料を支払い、レポートを提出することで認定を受けることが出来ます。テストというようなものではありません。
なぜこのような協会が発足して”遺品整理士”という職業が生まれたかといえば、近年は核家族化が増えることで遺品整理が困難になりつつある世の中になってきています。そしてご親族様と業者の間でトラブルも増加しました。そこで法順守で正しい遺品整理が出来るように協会が出来たわけです。故人様の遺品を取扱い、手順や順序などを正しく身に付けることが”遺品整理士”としての仕事を行う上で重要だと考えるわけです。
遺品整理の主な流れ
遺品整理はご遺族様からまずご相談・ご依頼を遺品整理業者が受けます。そしてお家の中で整理の作業や家財道具の搬出の作業を行います。次に遺品処分となるものは一般廃棄物業者へ形見分けになるものはご遺族様の元へ。リユースが可能な物などはリサイクルショップが引取りとそれぞれ分けられることになります。おおまかですが、このような流れで遺品整理は行われます。
遺品の整理の重要なところ
遺品の仕分けというのは、ゴミの分別をするのとは違います。仕分けしている中から貴重品や思い出の写真、ずっと探していて見つからなかったものなどもあるかもしれません。そういった物をご遺族様と共に仕分け分別する作業が遺品の整理ということになります。
これを闇雲に処理をしてしまえば整理ではなく、ただの片付けに終ってしまう。こういった懸念からも遺品整理は手順を踏んでの仕分けが一番重要なこととなります。
現在の遺品整理業者の数
全国の遺品整理業者の数というのは2000年ころには3000社ほどだったのが、現在では9000社以上の数に上っております。三倍以上の数に増えているわけです。競争が激しくなるということは費用の面で安くなったりと、依頼人からすればメリットがあるように感じることもありますが、作業に不慣れな状態で加入してくる業者もあり、作業品質やモラルの低下というのも懸念されます。
遺品整理業への依頼メリット
遺品整理自体はご遺族様でもやろうと思えばできることです。絶対に利用しなければいけないものでもありません。しかし家族が大勢いて手分けをして作業をするなら負担は少ないですが、少ない人数で行う遺品の仕分けというのは苦労が尽きません。さらに女性だけの家族の場合は苦労がさらに増えます。そういった手間を手助けするのが遺品整理業です。そして遺品の買い取りなども行う業者もあり、「古い」「汚い」「多分売れないだろう」ご自身であれば捨ててしまってたであろう物が買取対象になったりと、これも故人様の品物のを次の人へとつなぎ有効活用なります。このような知識や知恵をもっているのも遺品整理業なんです。そして最大のメリットは、終わりが見えないと思っていた作業が時短で整理出来るということです。数か月~1年以上の時間を使っても終わらない作業が数日で済むということです。
家財品の運び出しの作業
家財道具というのは小さなものばかりでなく、大きなタンス類も含まれます。こういった物を運び出すにはそれなりの技術は必要になります。運び出すものに傷が付くことよりも、建物に損害を与えないということが大切です。中古物件で売りに出す予定の建物に傷をつけては大変です。そうした運びの技術というのは経験が無ければ出来るものではありません。もし事故が起きれば後味の悪い終わり方をしてしまうものです。そうならないためにはやはり経験豊富な業者選びが重要です。
まとめ
遺品整理士とは社団法人 遺品整理士認定協会が呼び始めた呼称です。遺品整理の手順やモラルの向上をはかり、さらに法順守のために正しい教育を受けた人たちのことです。遺品整理業は遺品の整理や仕分けだけでなく、遺品の形見分けなどの仕分け、遺品処理やリユースのためのリサイクルショップとの連携等でご遺族様のお手伝いをするのです。