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遺品整理のサービスに含まれる基本サービス
遺品整理を依頼した時に含まれる基本サービスがいくつかあります。各社サービスに異なりはありますが、これらはほぼ共通して行い料金に含まれています。
- 遺品の仕分け、分別(アルバム・写真・形見分け等)
- 貴重品の捜索(通帳・登記簿・証書・貴金属・現金など)
- 供養、お焚き上げ
別途費用のサービス
- ハウスクリーニング
- 原状回復
- 特殊清掃(消臭・除菌)
費用がお得になるサービス
遺品の買取り
遺品整理の費用の見積もりの出し方
遺品整理の費用の相場は、ロケーション・間取り・荷物の量・希望のオプション作業によって変動します。一般的な相場としては以下の通りです。
間取り | 費用の目安 |
1K | 25000円~60000円 |
1DK | 40000円~100000円 |
1LDK | 5000円~150000円 |
2DK | 80000円~200000円 |
2LDK | 80000円~250000円 |
3DK | 108000円~400000円 |
3LDK | 108000円~600000円 |
4LDK | 188000円~600000円 |
遺品整理業者が見積もりを出す際のポイントがいくつかあります。
- ロケーション
- 間取り
- 住まいのタイプ
- 荷物の量
- 希望のオプション作業
ロケーション
どんな立地の住まいなのかによっても費用に変動があります。例えば傾斜地に建っている一戸建て住宅と平地に建つ家では、例えば2階からの搬出は傾斜地の場合は3階相当以上になります。全て階段で下ろす作業となるので、人員も増員しての作業となりコストが増えます。
マンションもエレベーターがあっても高層階になるほど昇り降りの時間がかかります。高層マンションの場合は貨物用エレベーターを使用するケースが多く、大体一基しかありません。宅配の人やマンションの管理人の人達の普通ごみの収集など、様々な人が往来をするので思うようには運び出しが出来ず時間がかかります。時間がかかるような立地の場合も見積もりのコストへ影響します。
それ以外には、都心部で車両が建物の近くに寄せれない場合。離れた位置で積み込みをすることを「横持ち」と言いますが、距離が長くなるほど作業時間が延びます。増員も必要になり、これもコスト増になります。
他には積み込みに使う車両で待機時にはコインパーキングを利用する場合、東京の一部の地域ではパーキング代も非常に高額になります。例えば品川区の五反田のエリアや世田谷区の三軒茶屋の辺りでは10分400円のところがあります。上限を設けていなかったりするので、1日作業をすると1万円を超えるケースもあります。こういった費用も見積もりに計上されるので、同じ内容の作業であっても地域によって見積もり金額が変わる場合があるのです。
間取り
例えば2LDKのお部屋と3LDKのお部屋で比べた場合ですが、一部屋増えるだけでも約5立米~7立米くらいの荷物が増量されます。こうしたことも見積もりの査定に含まれます。さらに同じ間取りであっても床面積の平米数によっても荷物量が異なります。
例えば同じ3LDKであっても60平米の住まいと120平米では荷物量が全く異なります。関東の東京神奈川の最近の一戸建ての場合はおおよそ100平米程度ですが、昔からあるお家や地方の場合は150平米~200平米くらいあるところもあります。
同じ一戸建てと言っても規模が異なるので、中にある家財道具の量が違うのです。概算見積もりとかけ離れる場合は、だいたいこういう大きなお家の場合だったりします。
住まいのタイプ
同じ間取りでも一戸建てとマンションでは作業内容が異なります。一戸建ての場合は、建物のすぐ前に駐車をして積み込み出来る場合もあります。しかしマンションの場合はお部屋から積み込みをするトラックまでは台車を使うなどして運ばなければいけないので、一戸建てよりも時間がかかり人手が多くいるケースがあります。
必ずしもマンションがコスト高というわけではありませんが、どちらかと言えばマンションの方が一戸建てよりも高くなる傾向です。
荷物の量
遺品整理の見積もりで一番重要なのが、どのくらいの荷物があるのかということです。これが一番の根本となります。おおよそ1立米の単価は9000円~15000円くらいといったところです。引き取りにする品物や作業内容やロケーションなどを考慮しますが、2トントラック箱車1台で換算すると90000円~150000円といったところでしょう。
希望のオプション作業
遺品の中に仏壇やお位牌を一緒に供養して欲しいとか、人形や写真などをお焚き上げして欲しいという場合があります。これらは合同供養であったり、お寺様が仏壇や位牌を引き取りに来たりします。遺品整理業者はこれらの手配作業を代行で行うのですが、依頼をする場合にはオプションとして費用が加算されます。
買取品がある場合
遺品の中に買取出来るものが含まれている場合、買取りも同時に行う遺品整理業者の場合は査定を行います。どんなものを買取するのかですが主に以下のようなものが有価物として取り扱われています。
- 貴金属
- ブランド品(バッグ・時計・財布・小物類・ファッション)
- 宝石(ダイヤ・サファイヤ・ルビー)
- オーディオ(新しさよりもモデルが重要。古くてもOK)
- カメラ(新しさよりもモデルが重要。古くてもOK)
- 骨董品(伝統工芸品など)
- 古道具(茶道具・書道具など)
- 家電品(白物家電の場合は5年以内)
- 生活雑貨(ノリタケ・リチャードジノリなどの食器類やその他)
- 家具(海外・国内ブランド家具。古くても状態によっては査定可能)
新しい物だけが売れて、古い物だからだから売れないというわけではありません。リユースの目利きに長けている業者は、物の価値を知っています。
中古品というのは新しい物だけが売れるのではなく、例え古いものであっても価値のあるものには値が付きます。
人気・希少性というものがポイントで、数が少ないことで価値が高まる場合があるのです。それが遺品であっても同じことです
遺品買取で高く売れるもの、優良な買取店をお教えします
買取に関しては、遺品だから遺品整理業者が買取をするというばかりではありません。貴金属やブランド品を得意とする専門業者もあるので、それらを分けて査定するのも良いでしょう。ただ、あまり時間が無い時には買取が出来る遺品整理業者に依頼することでワンストップで済むというのがメリットです。
遺品の無料回収
買取にまでお値段がつかないものでも、処分に費用がかからないものも中にはあります。再利用前提なのでゴミにならずに済みます。
遺品整理の費用というのは以上のことを総合して計算されて出します。電話での概算見積もりだけでは判断できないことが多いので、正式な見積もりを取る場合は現地査定が必要になってきます。
遺品を全て廃棄物として処理をする場合
一般家庭から出るものは全て廃棄物のように取り扱われていますが、遺品整理と言っても実は再利用可能な物が多くあることは一般的に知られてはいません。特に最近は海外輸出が盛んなので、家財処分から出た食器や生活雑貨なども買取したいバイヤーが海外からやってきています。こうしたルートを知っている遺品整理業者は廃棄物ではなくリユース品として扱うことができるのです。
全ての遺品整理業者が知っているわけではなく優秀な遺品整理業者のみです。
これら全ての遺品を廃棄物収集業者に依頼をする場合は、全てをゴミ扱いされてしまいます。しかし実際のところは故人様の遺品を全て廃棄処分されることに心苦しい思いをされているご遺族は多数いらっしゃいまして、そのような点で考えると遺品整理業者にしっかりとリユースリサイクルしてもらえるように仕分け分別をしてもらうことで、心の負担が楽になると思います。
しかし再利用が可能なものであっても廃棄物として処理するとなると、全てにゴミ処理としての費用が発生するので依頼者にとっては負担が大きくなります。上記の相場の1.5倍~2倍以上はかかることになるでしょう。
遺品も海外で再利用
陶器の製造をやっていない東南アジアやアフリカなどでは日本の食器が人気です。日本のような品質の高い物が作れないようで、古い物でも需要があるようです。なので、遺品整理で出てきた古い食器で日本では再利用が難しいものでも海外へ輸出されたりします。その他にも、文房具・ぬいぐるみ・家具・雑貨・おもちゃなど様々な物が輸出されています。
遺品整理業者はこのような物を仕分けしてゴミとして減らす努力をしているのです。しかし廃棄物処理業者に依頼をするということは全てごみ処理されることになり、ここが大きな違いのポイントです。遺品だからといって全てが廃棄物ではありません。
遺品整理の費用を安くする方法
遺品整理の費用を安くする方法としては、まずは業者に依頼をする前の荷物の量を減らすということです。ご自身で整理をすると言ってもトラック1台分とか減らすのもかなり苦労があります。
簡単にやれる方法としては、買取りや無料引き取り出来るものが無いかの出張査定をしてもらうことです。買取だけしかしない業者の場合は持っていける量が少ないので、総合リサイクルショップをおすすめします。幅広いジャンルで引き取りをしてくれる業者に持って行ってもらえるものはとにかく出す。もしこれでトラック1台分も減らせれば数万円の費用削減ということになります。
ダイレクトに遺品整理業者に依頼
遺品整理の相見積もりサイトなどが最近は多いのですが、見積もり金額の20%~30%が手数料になるところもあります。その手数料があるので、業者は費用を上乗せしなければいけません。10万円くらいで出来る内容でも12万円~13万円となり、仮に原価50万円の場合は60万円~65万円で見積もりを出すことになります。
それであればダイレクトに業者に依頼をした方が良いとは思いませんか?
遺品整理エージェントに掲載されているショップは中間手数料は発生いたしません。気に入った業者へ直接依頼。中間マージンがカットされた費用で契約出来ます。
良心的な価格の遺品整理業者さがし
遺品整理業者の費用にも価格差があります。最近は「悪徳業者」と煽る記事が多いですが、費用が高いから悪徳。費用が安ければ良い会社というばかりではありません。どんな業種にでも高級店と大衆店があり、それぞれの会社の規模があり運営コストが違います。丁寧な仕事をするために多くのスタッフを雇用している会社の場合はそれ相応の価格になります。
一番大切なのは、費用の内訳が明確になっているかということです。意味も無く高いのであれば不信を招きますが、納得のいく内容であれば安心に変わります。
安さばかりを強調する業者を選ばない
遺品整理の仕事は差別化が難しく、依頼者もとにかく安ければ良いと価格を重視する傾向があります。これには依頼者は何かを購入するのと違い、費用を支払っても得られるものが無いことからきます。
それで業者は依頼者の興味を引くために価格競争が起きるのですが、これが原因でトラブルになることも少なくないです。
- 表示価格と違う
- 見積もり後に追加請求
- 見積時には無かった追加の引取り依頼をすると高額になる
- 見積もり後にしつこく契約
- 一度契約をしてしまうとキャンセルが出来ない
主にトラブルになっている事例をリサーチするとこのようなことが多く挙がっていました。契約をする前には費用の確定をし、追加になるものが増えた場合や、仮にキャンセルすることになった時のキャンセル費用についてを確認しておくことが大事です。
価格だけで選んだ結果起きること
仮に安価に依頼が出来たとして、その結果としてどのようなことが起きるか?遺品整理というのは細かな作業をするので人の手が多く要ります。コストを下げるということは人員を減らして作業を行うなどサービスの低下に繋がりやすいです。
本来であればもうひと手間加えるところを抜いてしまうことになりかねません。例えば、養生をしないということもあり得ます。養生一つにしてもしっかりやろうとすれば手間が要ります。
人員が減れば仕分け分別の作業が雑になる可能性もあります。少ない人員での作業で余分に作業日数がかかる場合もあります。特に急ぎ場合で費用も安くというのはある意味矛盾です。
良い仕事で早くするにはある程度のコストは仕方のないことになります。
出来るだけ地域の業者を探す
ネット検索の場合はその会社の所在地が分からなかったりします。依頼する場所からかなり離れた業者だったりすることもしばしばありますが、出来るだけ近い遺品整理業者がおすすめです。遺品整理の案件はあまり多くは無いので、広い範囲でエリアをカバーしてますが、せいぜい1都道府県の範囲です。県境にある場合、例えば神奈川県と東京都ならあり得ます。しかし千葉の業者が神奈川県へというのは距離が遠すぎます。
距離が離れることでランニングコストがかかり、その分費用に転嫁される可能性があります。
創業時期や法人化など信頼性の高い会社を選ぶ
信頼度の点で言えば、長く営業をしている会社ほど安心感があります。同じ会社名・同じサイト名で運営しているというのはそれだけ問題を起こしていない証拠です。問題を起こしている会社というのは会社名もサイト名も代表者の名前も所在地も変えて運営していたりします。荒稼ぎをしてはすぐに名前を変えての繰り返しです。「消費者センター」「国民生活センター」「みん票」といったサイトで、会社を検索してみる。グーグルのマイビジネスでの口コミを見るなどをしてその会社の信頼性を確認してから依頼をしましょう。特に女性や高齢者が狙われやすく、依頼をするときは出来るだけ複数人が居る時にしましょう。